E36 M3 3.2をベースに生まれた、公道を走るレーシングツーリングカー
1995年、ACシュニッツァーを代表するコンセプトカーのひとつ「CLS II」が登場しました。
今回のベースとなったのは、BMW M3 3.2。
ニュルブルクリンク、通称「グリーン・ヘル」で培われた技術を、そのまま公道へ持ち込むことを目指して開発された一台です。
CLS IIの中心となったのは、徹底的に手を加えられたエンジン。
専用のコントロールユニットプログラムをはじめ、精密に重量バランスを整えたコンロッド、高精度にバランス取りされたクランクシャフト、そして大型エアボックスを備えた新設計の吸気システムを採用しました。
最高出力は257kW/350PS、最大トルクは355Nm。
0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は290km/hを記録しました。
さらに、エアロダイナミクスを見直すことでダウンフォース性能を大幅に向上。
カーボンファイバーやアルミニウムを使用した軽量化、緻密にセッティングされたサスペンション、18インチのType IIレーシングホイールなど、車両全体に数多くの専用チューニングが施されました。
こうしたすべての要素によって完成したCLS IIは、まさに「公道を走るための本格的なレーシングツーリングカー」と呼ぶにふさわしい一台です。
今振り返っても、1990年代のACシュニッツァーを象徴する特別なコンセプトカーですね。