ザクセンリング最速M2

2025年4月、ACシュニッツァーは、BMW M2を携えてザクセンリングに挑んだ。
目的は、Versus PerformanceのM2が記録した1分29秒97を上回り、最速M2の称号を奪うこと。
天気は良好で、気温も高過ぎず、セッティングも完璧。
装着タイヤはミシュランカップ2R(285/35-19)。
しかし高速コーナー2カ所で、リアがわずかにオーバーステア傾向となり。最終的にリアの安定性を確保出来ず、記録更新はならずチームは落胆した。
だが翌日には、すでに新しいプランが練られていた。
問題の根本を突き止め、足回りを見直すことに。
ACシュニッツァーは装着していたサスペンションキットを、外部リザーブタンク付きの特別仕様のレーシングサスペンションキットに変更。
リアにはキャンバー調整式トラックコントロールアームも導入した。
タイヤも本来ならミシュランカップ2R(305/30-19)を履く計画だったが、フェンダー加工が必要になるため断念。
代わりに登場したのがピレリP Zero Trofeo RS (295/30-20)。
BMWがM2 CSに履かせ、ニュルブルクリンク記録走行で使用した実績を持つ新コンパウンドだ。
これをACシュニッツァーAC4 Forgedホイール(10Jx20inch)に装着。
フェンダーとの干渉ギリギリながらも、加工無しで装着を実現。
エンジンには、ACシュニッツァーパフォーマンスアップグレードを装着し、リアマフラー、エアロパーツを一式装備。
そして、リアシートを取り外し、25-30kgの軽量化を実施し、ブレーキ冷却ダクトを追加した。
そして本番当日。
気温26度、ドライコンデション。
タイヤは事前に80度までウォームアップ。
何ひとつ偶然に頼らない完璧な準備だった。
旧セットのカップ2Rでのウォームアップ後、M2はピットに戻り、クーリングを経ていざ本番へ。
結果:1分29秒79
ついに29秒クラブ入りを果たした。
同時に全800台以上のテスト車両中、トップ30入りという快挙を達成。
*Auto Bild誌の記事を和訳したものです。
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この記事について

このページは、ADVENTが2025年11月 6日 16:28に書いた記事です。

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